プロポリス=蜂蜜ではない!
プロポリスはミツバチが作るものなので蜂蜜の一種だと勘違いされる方もいいるかもしれませんが、それは違います。
蜂蜜やローヤルゼリーはミツバチが作る食用のものであるのに対し、プロポリスはあくまで巣を守るために作られたものなのです。
さらにプロポリスはフラボノイドやミネラル、アミノ酸、ビタミンなど数千〜数万種類という多くの成分が含まれているのに対し、
蜂蜜の成分の約80%は糖類で約20パーセントが水分でできています。
プロポリスと蜂蜜は、まず作られ方が違います。
プロポリスは樹液などの分泌物とミツバチの唾液を混ぜ合わせ、ミツバチがよく噛んで作り出したヤニ性の強い粘着物質です。
植物は樹液や樹脂を使い、傷などから身を守っているため、
これらの抗菌作用を利用してミツバチはプロポリスという巣の防護壁を生み出したのです。
一方、蜂蜜はミツバチが花の蜜の採集に行き、巣の中で加工、貯蔵したものです。
というと花の蜜が蜂蜜とそのものと思われがちですが、実は花の蜜は蜂蜜よりも糖濃度が低いのです。
それは採集してきた花の蜜の水分を巣の中で口器を使って発散させ、濃度を凝縮しているためなのです。
しかし、プロポリスと蜂蜜にもいくつか共通点があります。例えば、ミツバチ産品は昔から民間薬として愛されてきました。
それはプロポリスや蜂蜜には感染症や傷の治癒を促す働きがあるとされ、抗菌、抗カビにも効果があると報告されているからです。
そしてプロポリスはメソポタミア時代にピラミッドのミイラの防腐剤として使われていたという説があるほど歴史があるものなのです。
蜂蜜のも「蜂蜜の歴史は人類の歴史」ということわざがあるほどで
紀元前のイングランド南部で使われていたつぼ型の土器の中にも蜂蜜が入っていた痕が発見されています。
そして、蜂蜜は人類が初めて使用した甘味料とも言われています。
このようにプロポリスも蜂蜜もミツバチの知恵と複雑な方法で作られた魔法の物質なのです。
薬品、食品、調味料それぞれ使用方法は異なりますが、どちらも人類の健康を守るものにはちがいないのです。